アスベストの健康被害





アスベストの基礎知識でも触れましたがアスベスト自体には問題はなく、アスベストが高濃度に飛び散ること、 長期にわたって大量に吸い込むことが健康被害につながり問題になっています。

空気中の大量のアスベストが人体に問題があるというのは世界的に1964年の時点で論文で発表されていますが、 日本では1975年の9月に吹き付けアスベストの使用が禁止されました。

アスベストがどうして健康を害してしまうのかというと、アスベストの繊維はとても微細です。

これは肺の奥まで簡単に入り込んでしまうほどで、一度はいりこんでしまうと体外に排出されにくく、 熱や酸にも強いことから体内で分解されることもありません。

アスベストは数10年体内にとどまり人体に深刻な影響を与えるのです。

実際にアスベストが原因でなる病気についてですが、 「アスベスト肺」は長年にわたって吸いこんだアスベストが肺に沈着して肺機能を低下させることをいいます。

またアスベストの吸引が多いほど肺がんを発症しやすいと言われています。

アスベストによる胸膜の炎症を胸膜炎といいます。

これは比較的短期間の吸引で発症すると言われています。

この他にも肺を取り囲む胸膜や、肝臓や胃などの臓器を囲む腹膜にできる悪性の腫瘍である「悪性中皮腫」や、 アスベスト肺や胸膜炎の後遺症としてびまん性胸膜肥厚という呼吸機能障害の原因になる方もいるようです。

国では2006年に石綿による健康被害の救済に関する法律が施工されたことによって、 アスベストによる健康被害を受けた患者や死亡者に対して医療費や弔慰金などを支給されるようになりました。